妻は梨、2歳の我が子は鮭。鍼灸師の家で食べている秋の健康食材5選

健康

こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。

朝晩がすっかり涼しくなってきました。この時期になると、喉がイガイガする、肌が乾燥する、夏の疲れがなかなか抜けない、という方も多いのではないでしょうか。

秋は「食欲の秋」と言われるように、おいしい旬の食材がたくさん出回る季節です。今回は、秋に食べたい旬の食材5つを、栄養学と東洋医学の両面から、我が家での食べ方も交えてお話します。

秋に体調を崩しやすいのはなぜ?

空気の乾燥で喉・鼻・肌が乾きやすい

秋は湿度が下がり、空気が乾燥してきます。喉や鼻の粘膜、肌の水分が失われやすく、喉の違和感や肌荒れを感じやすくなります。

朝晩の寒暖差で自律神経が乱れやすい

日中はまだ暖かくても、朝晩は冷え込む日が増えてきます。こうした寒暖差は、体温調節を担う自律神経(じりつしんけい)に負担をかけやすいと言われています。

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夏の疲れが胃腸に残っている

夏の間の冷たい飲み物や食べ物、冷房による冷えで、胃腸が疲れたまま秋を迎える方も少なくありません。だるさや食欲の乱れなど、いわゆる「秋バテ」の原因のひとつと考えられています。

東洋医学から見た秋 — 「肺」と「乾燥」の季節

秋は「肺」の季節

東洋医学では、季節と体の働きを結びつけて考えます。秋に対応するのは五臓(ごぞう)のうちの「肺(はい)」です。

ここでいう肺は、呼吸をする肺そのものだけでなく、喉や鼻、さらには皮膚までつながる働きとして捉えられています。秋に喉や鼻、肌の不調が出やすいのは、この肺が影響を受けやすい季節だからと考えられています。

乾燥が肺の潤いを奪う

東洋医学では、秋の乾燥した空気を「燥邪(そうじゃ)」と呼びます。燥邪は肺の潤いを奪いやすいとされ、空咳や喉の渇き、肌のカサつきにつながると考えられています。そのため秋は、体を内側から潤す食材を意識してとることがすすめられています。

胃腸を整えることが肺を助ける

東洋医学の五行(ごぎょう)の考え方では、胃腸の働きを担う「脾(ひ)」が、肺を支える関係にあるとされています。夏に弱った胃腸を立て直すことが、秋の肺の養生にもつながるというわけです。

食材には「温める」「冷やす」性質がある

東洋医学では、食材にはそれぞれ体を温める性質や冷やす性質があると考えます。体に良いとされる食材でも、体質によっては食べ方に工夫が必要です。この点も、次の食材紹介の中で触れていきます。

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鍼灸師がすすめる秋の健康食材5選

1. 秋鮭 — 体の土台づくりに

秋に旬を迎える鮭は、良質なたんぱく質やビタミンDを含む食材です。鮭の身の赤い色はアスタキサンチンという色素によるもので、抗酸化作用があると言われています。

東洋医学では、鮭は体を温め、胃腸の働きを助ける食材とされています。夏の疲れが残る秋に取り入れたい食材のひとつです。

我が家では、2歳の子どもにも鮭をよく食べさせています。1歳頃は炊き込みご飯に入れて、今は焼き鮭をそのまま食べています。

小さなお子さんに食べさせる場合は、骨と皮をしっかり取り除き、塩鮭は塩分が多めなので量や味付けに気をつけてあげてください。初めて食べさせるときは、少量から様子を見るのがおすすめです。

2. きのこ — 食物繊維たっぷりで低カロリー

しいたけ、舞茸(まいたけ)、しめじなどのきのこ類は、食物繊維が豊富でカロリーが低いのが特徴です。ビタミンB群やビタミンDも含まれており、干ししいたけのように日光に当てるとビタミンDが増えると言われています。

東洋医学では、きのこ類は胃腸を整え、気(き)を補う食材とされています。汁物や炒め物など、どんな料理にも合わせやすいのもうれしいところです。

3. さつまいも — 夏に疲れた胃腸をいたわる

さつまいもは食物繊維に加え、ビタミンCやビタミンEを含む食材です。さつまいものビタミンCはでんぷんに守られているため、加熱しても壊れにくいと言われています。

東洋医学では、さつまいものような甘みのある食材は脾(胃腸)を補うとされています。夏の間に冷たいもので疲れた胃腸をいたわるのにおすすめです。

4. れんこん — 白い食材の代表

東洋医学では、秋に対応する色は「白」とされ、白い食材は肺を潤すと考えられています。その代表のひとつがれんこんです。

れんこんはビタミンCや食物繊維を含みます。東洋医学では、生のれんこんは体の熱を冷まし、加熱したれんこんは胃腸を助ける性質に変わるとも言われています。冷えやすい方は、スープや煮物、きんぴらなど加熱して食べるのがおすすめです。

5. 梨・柿 — 潤いを補う秋の果物

梨はみずみずしく、東洋医学では肺を潤し、喉の渇きや咳を和らげる果物とされています。柿もビタミンCやβカロテンを含む、秋を代表する果物です。

実は私の妻はもともと喘息(ぜんそく)持ちで、子どもの頃から梨をよく食べていたそうです。水泳もしていて、梨だけでなく運動も含めて喘息が軽くなり、今は喘息の症状は出ていません。

ただ、何が良かったのかは一概には言えません。喘息などの持病がある方は、食事を治療の代わりにせず、治療は必ず医師と相談しながら進めてください。

また、梨や柿は体を冷やす性質があるとされています。冷えやすい方や胃腸が弱い方は、食べすぎないようにしたり、梨をコンポートにするなど加熱して食べたりするのがおすすめです。

秋の食材をとり入れるときのポイント

毎日の食事に1品プラスする — 味噌汁にきのこを加える、副菜にれんこんのきんぴらを添えるなど、無理なく続けられる形で取り入れてみてください。

冷えやすい方は加熱して — 同じ食材でも、加熱することで体を冷やしにくくなるとされています。

温かい汁物を — 冷たい飲み物は控えめにして、温かい汁物や白湯で胃腸をいたわりましょう。

食事とあわせて、首の後ろにある大椎(だいつい)というツボを温めるのもおすすめです。温め方は、こちらの記事で詳しくお話しています。

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気をつけたい場合・受診の目安

旬の食材は体に良いものが多いですが、次のような方は注意してください。

  • 持病がある方 — 喘息などの持病がある方、腎臓病でカリウムの制限がある方(芋類や果物に多く含まれます)、糖尿病で糖質の管理が必要な方(さつまいもや柿、栗など)は、食事内容を主治医に相談してください。
  • 食物アレルギーがある方 — 鮭やきのこなどでアレルギーが出る場合もあります。初めて食べるものは少量から試してください。

また、次のような症状がある場合は、食事で様子を見るのではなく医療機関を受診してください。

  • 空咳が長く続く、息苦しさや発熱がある
  • 肌の乾燥やかゆみが強く、赤みや湿疹が出ている
  • だるさが長く続く、食欲がない状態が続く

まとめ

秋は乾燥と寒暖差、そして夏の疲れで体調を崩しやすい季節です。秋鮭やきのこ、さつまいも、れんこん、梨・柿といった旬の食材は、栄養学の面からも東洋医学の面からも、秋の体を支えてくれると考えられています。

ただし、食材の合う・合わないには体質や個人差があります。ご自身の体と相談しながら、無理なく秋の味覚を楽しんでみてください。

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