鍼灸って結局どうなの?現役鍼灸師が教える、効果の秘密と施術の真実

鍼灸

こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。

鍼灸の専門学校を卒業後、国家資格(はり師・きゅう師)を取得し、現在は臨床の現場で日々患者さんと向き合っています。この記事では、専門家として、そして一人の施術者として、鍼灸とはどういうものなのか、率直にお伝えしていきます。

本日はタイトルにもある通り鍼灸(しんきゅう)ってどう言うことをするのか?

どのような症状に効果があるのか?

そのような鍼灸施術について書いていこうと思います。

効果があるかどうか結論から言うと個人差があります

びっくりしている

『なんだそれ!』と思う方もいるかもしれません。ですが、これは決して曖昧にしているわけではなく、専門学校時代から厳しく教わってきたことです。

専門学校時代に授業や問診練習の中で繰り返し言われたのは「絶対に治る」とは口が裂けても言ってはいけない、と言うことでした。患者さんに過度な期待させることは、結果的に信頼を損ない、適切な医療機関の受診が遅れる原因にもなりかねません。

症状の原因、進行度、体質、生活習慣など様々なことによって、必要なアプローチも治癒までの期間も変わってきます。だからこそ、事前の丁寧なカウンセリング(問診)で患者さんの状態を見極めてから施術を行います。それが何より大切だと考えています。

鍼灸はどのようなことをするの?

整骨院・鍼灸院での施術の流れについても紹介していきます。

初めて受診する方は、何をされるのか不安に感じることも多いと思います。一般的な流れは以下の通りです。※治療院のやり方によって差が出ます。あくまで私の働いている院のやり方になります。

問診(10〜20分):症状の経過、既往歴、生活習慣、痛みに対してなどを詳しく伺います。

触診・検査:筋肉の緊張、姿勢、可動域などを確認し原因となっている部分を特定します。

施術(20〜40):鍼やお灸、手技など症状に応じたツボや筋肉にアプローチします。

アフターカウンセリング:施術後の体の変化やセルフケアなどをお伝えします。

初回はカウンセリングに時間がかかるため、トータルで1時間ほどかかることが多いです。

  • 鍼(はり)
鍼を表している

髪の毛と同じぐらいの細い鍼を使って主に筋肉ツボ神経に刺激を与えて体が本来持っている自己治癒力を引き出していきます。

鍼自体はステンレス製、銀製、金製の鍼がありますが、多くの治療院ではステンレスの鍼を使っていますが私自身もステンレス以外は使ったことがありません。全て使い捨てのため感染症などの心配はありません。鍼を刺す深さは狙っている筋肉、ツボの位置によって数ミリ〜数センチと変わります。

実際に刺される時の感覚についてよく質問されますが、注射針のような嫌な痛みはほとんどなく、「ズーン」とした重だるい感覚を感じることが多いです。(これを響きと言います)

  • お灸(おきゅう)
お灸のイメージ

蓬(よもぎ)の葉を乾燥させて精製させた「もぐさ」を固めてそれを皮膚の上で燃やしていくことにより温熱刺激を与える施術です。

学生時代に蓬からもぐさを作る授業がありましたが机いっぱいにあった蓬からビー玉ぐらいのもぐさしかできませんでした。それだけ手間のかかる贅沢な素材だということを実感しました。

かつては肌に乗せる直接灸が主流でしたが、最近は台座の上でもぐさを燃やす間接灸が広く使われており、火傷の心配はほとんどありません。温度も心地よいぽかぽかするぐらいに調整します。

鍼灸はどのような症状に効果があるの?

鍼灸の効果については、WHO(世界保険機構)が有効性を認める症状のリストを公表しています。

頭痛や肩こり、腰痛、坐骨神経痛といった運動器の症状から、胃炎や便秘などの消化器系、さらには自律神経の乱れによる症状まで、対象は多岐にわたります。

これは決して「魔法のようになんでも治る」と言う意味ではありません。西洋医学的な検査では異常が見つかりにくい、いわゆる不定愁訴や慢性疾患の症状に対して、体全体のバランスを整えるアプローチとして効果が期待できるという理解が近いです。

ここ数年は研究とエビデンスの蓄積が進み、対象症状の範囲も広がってきますが、症状の程度や経過年数によって効果の出方は本当に人それぞれです。腰痛や肩こりでも、2〜3回の施術で楽になる方もいれば、10回以上通っていただくケースもあります。

費用と保険適応について

鍼灸には自費診療と健康保険適応の2つのパターンがあります。

①自費診療:1回あたり3000円〜7000円程度(院やメニューによって幅があります。)

②保険適応:医師の同意書があれば神経痛・リウマチ・腰痛症・五十肩・頚腕症候群・頚椎捻挫後遺症の6疾患に限り適応可能です。

※保険を使いたい場合は事前にかかりつけの病院への相談が必要になるため、通う予定の鍼灸院に確認してみることをおすすめします。

まとめ

鍼灸は「絶対に効く」ものではなく、体質や症状に合わせて根気よく向き合っていくものだと感じます。それでも、痛みや不調を抱えたまま我慢し続けるとストレスが溜まり辛いことです。もし今、慢性的な不調で悩まれている方がいれば、一度近くの鍼灸院に相談してみることをおすすめします。今後もこのブログでは、症状別の詳しい解説やセルフケアの方法についても書いていく予定です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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本記事は筆者の臨床経験および公的機関の情報をもとに作成していますが、効果には個人差があり、症状の改善を保証するものではありません。持病がある方、体調に不安がある方は、事前に医師にご相談ください。

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