こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。
最近来院された患者さんから、
「2週間近く咳が止まらなくて、病院に行ったらマイコプラズマ肺炎と診断された」
というお話を伺いました。最初は風邪だろうと様子を見ていたそうですが、咳がどんどん強くなり、夜も眠れないほどになったため受診したところ、肺炎という診断だったそうです。
ちょうど暑い日が続き、エアコンをフル稼働させている時期でもあり、咳や呼吸器の不調を訴える患者さんが増えていると感じます。今回は、マイコプラズマ肺炎について、そしてこの時期に見落としがちなエアコンの手入れ、肺炎になった際の対処法についてお話しします。

マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌の一種によって引き起こされる肺炎です。一般的な細菌とは異なり、細胞壁を持たないという特殊な性質があり、通常の風邪や細菌性肺炎とは少し違った経過をたどることが特徴です。
主な症状
- しつこく続く乾いた咳(初期は乾いた咳、次第に強くなることが多い)
- 発熱(高熱というより微熱〜中等度の発熱が多い)
- 倦怠感、頭痛、のどの痛み
マイコプラズマ肺炎は「歩く肺炎」とも呼ばれることがあり、発熱や倦怠感がそれほど強くない一方で、咳だけが長期間しつこく続くのが特徴的です。今回の患者さんのように、「風邪だと思っていたら実は肺炎だった」というケースは珍しくありません。
感染経路と感染しやすい年代
飛沫感染や接触感染によって広がり、学校や職場など、人が集まる環境で流行しやすい傾向があります。比較的若い世代(学童期から若年成人)に多いとされていますが、大人がかかることも珍しくありません。
治療について
マイコプラズマは細胞壁を持たないため、一般的な細菌に効くタイプの抗生物質(ペニシリン系など)が効きにくく、マクロライド系など特定の種類の抗生物質が用いられます。自己判断で市販の風邪薬だけで様子を見ず、咳が長引く場合は医療機関を受診し、適切な検査・治療を受けることが大切です。

見落としがちな「エアコンの手入れ」
この患者さんの症状がマイコプラズマ肺炎そのものによるものであることは間違いありませんが、暑い時期に咳や呼吸器のトラブルを訴える方が増える背景には、エアコンの汚れも見逃せない要因の一つです。
エアコンの汚れが引き起こす問題
- フィルターに溜まったほこりやカビ:長期間掃除をしていないエアコンは、フィルターや内部にほこりやカビが蓄積しやすく、運転時にそれらが室内に放出されることがあります
- アレルギー症状の悪化:ほこりやカビは、アレルギー性鼻炎や喘息の症状を悪化させる要因になることがあります
- レジオネラ菌のリスク:非常にまれではありますが、加湿器やエアコンの内部で繁殖した菌が、レジオネラ肺炎という別の種類の肺炎を引き起こす可能性も報告されています
マイコプラズマ肺炎とエアコンの汚れは直接の原因関係があるわけではありませんが、エアコンを多用する時期は、咳や呼吸器の不調が起こりやすい環境が重なりやすいと言えます。
エアコンのお手入れ方法
- フィルターは2週間に1回を目安に掃除する:掃除機でほこりを吸い取り、水洗いできるタイプは定期的に洗浄する
- 内部クリーンモードを活用する:多くのエアコンには、使用後に内部を乾燥させる機能が搭載されています。カビの繁殖を防ぐために積極的に活用しましょう
- 本体の吹き出し口も拭き掃除する:目に見える部分のほこりやカビも、定期的に拭き取ることをおすすめします
- 数年に一度は専門業者によるクリーニングも検討する:内部の奥深くまでは自分での掃除に限界があるため、定期的なプロのクリーニングも効果的です

肺炎になったときの対処法
もし肺炎と診断された場合、次のようなことを意識して過ごすことが大切です。
医師の指示に従い、治療を最後まで続ける
抗生物質が処方された場合、症状が軽快しても自己判断で中断せず、指示された期間はきちんと服用を続けることが重要です。薬は分割で飲み切ることで薬本来の効果が受けれるものとイメージしてもらえれば良いです。
十分な休養をとる
体力の回復には休養が欠かせません。無理に普段通りの生活を続けず、しっかりと体を休めることを優先してください。

水分をこまめに摂る
発熱や咳が続くと、思った以上に体から水分が失われます。こまめな水分補給を心がけましょう。過去の水分に関しての記事になります。

咳エチケット・感染対策を徹底する
マイコプラズマ肺炎は人から人へ感染するため、咳が出ている間はマスクを着用し、周囲への感染を広げないよう配慮することも大切です。私自身、花粉症などもあるので施術中は特にマスクをして咳をするときなどはマスクの上から肘で口を覆い対策をしています。
東洋医学的な視点でのケア
東洋医学では、肺は乾燥に弱く、また「衛気」という体を守る力とも深く関わるとされています。回復期には、脾胃(消化器系)に負担をかけすぎない消化の良い食事を摂り、気血を作り出す土台を整えることが、体力の回復を助けると考えられています。鍼灸そのものが肺炎を治療するわけではありませんが、回復期の体力サポートとして、全身の巡りを整えるケアを取り入れることもできます。
こんな場合はすぐに医療機関へ
- 息苦しさや呼吸が浅く速い状態が続く
- 高熱が下がらない、または一度下がった熱がぶり返す
- 胸の痛みを伴う
- 症状が急激に悪化している
こうした症状がある場合は、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
まとめ
「ただの風邪だと思っていたら肺炎だった」というケースは、決して珍しいことではありません。咳が長引く場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。また、この時期はエアコンの汚れも呼吸器トラブルの一因になり得るため、フィルターの掃除など、日頃のお手入れもあわせて意識してみてください。

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