頭痛の正体は?筋緊張型と偏頭痛の違いと鍼灸師が教える対処法

健康

こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。

今日は誰もが一度は経験したことがあるであろう頭痛について書いていこうと思います。

本記事は情報提供を目的としており、特定の疾患の診断や治療を推奨するものではありません。症状が続く場合は、必ず医師の診断を受けて下さい。

皆さんはどのような頭痛を経験したことがありますか?今回は代表的な2つの頭痛のタイプと、それぞれに用いられるツボを紹介していきます。

筋緊張型頭痛

まず1つ目のパターン、筋緊張型頭痛について紹介していきます。

この頭痛は主に肩、首の筋肉がデスクワークや姿勢の影響で緊張することが原因で起こり、頭全体が締め付けられるような重だるい痛みが出るのが特徴として挙げられます。

好発部位は首から後頭部、側頭部(頭の両側)など頭の周りに出ることが多く、眼精疲労を伴う場合もあります。

近年パソコンやスマートホンなどを使う時間が増え、目のピントを調整する「毛様体筋」眼球を動かす「動眼筋」が過度に緊張しやすくなっています。この緊張が、首や肩の筋肉(後頭下筋群)や自律神経に影響を及ぼし、眼精疲労を引き起こすことがあると考えられています。

偏頭痛

2つ目のパターン、偏頭痛について紹介します。

偏頭痛は気圧の変化や自律神経の乱れなどをきっかけに、三叉神経の末端からカルシトニン遺伝関連ペプチド(CGRP)サブスタンスPなどの神経伝達物質が分泌されて脳の神経や血管に炎症のような反応が起こることで痛みが生じると考えられています。ただし、確定的な原因は現時点でもまだ完全には解明されていません。

光や音などの外的刺激が引き金になることもあり、ズキズキと脈打つような痛みが特徴で、吐き気を伴うこともあります。

好発部位としては片側に起こるケースが6割程度、両側に起こるケースも4割程度あるとされ、偏頭痛=必ず片側というわけではありません。

前兆として閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる症状が出る方もいます。痛みが起こる前に視界の一部がチカチカしたり、光の波みたいなのが現れて見えにくくなったりする現象です。

物が二重に見えたり、経験したことのないバットで殴られたような痛み、手足の痺れなどの重篤な症状がある場合は、くも膜下出血や脳卒中など命に関わる病気のサインである可能性があるので、すぐに救急車を呼ぶか、医療機関(脳神経外科など)を受診して下さい。

頭痛が起こってしまった場合の対処法

原因によって対処法が異なるため、筋緊張型頭痛と偏頭痛では対応が変わってきます。また、両方のタイプを併せ持つ方もいるため、自分で判断できない場合や症状がひどい場合は、無理をせず医療機関を受診してください。

筋緊張型頭痛の場合は肩や首の筋緊張・コリを取らないと血流が滞ってしまうため、後頭下筋群を温熱療法(温める)手技療法(押したり揉む)をすることで血流を改善し、緊張をほぐしていきます。整骨院ではこの後頭下筋群に鍼やパルス(電気)を流すアプローチを行う事もあります。また、頚椎から胸椎にかけての生理的なカーブを崩さないよう、正しい姿勢を保つための指導も並行して行われます。

偏頭痛の場合は発症直後、血管が拡張してズキズキする時期は、側頭部など痛む部分を冷やしたり、少量のカフェインを摂取することで血管を収縮させ、炎症を抑える方法が知られています。それでも痛みが治らない場合は市販の鎮痛薬を用法・用量を守って服用するのも一つの方法です。

ただし、鎮痛薬を月に10日以上、長期間にわたって使用し続けると、かえって頭痛が起こりやすくなる「薬物乱用頭痛」につながることがあります。市販薬の使用頻度が高い方は、自己判断で続けず、一度頭痛外来などで相談することをおすすめします。

その他、自律神経のバランスを整えてストレスを減らすこと、規則正しい生活リズム(特に睡眠リズムの安定)を心がけることも、偏頭痛の予防には大切とされています。

筋緊張型頭痛と偏頭痛に使用するツボ

臨床で実際に使うことのあるツボを紹介します。

風池(ふうち)

首の後ろの左右の太いスジに沿って指を髪の生え際まで上げていき、そのスジの外側にできる凹みにあります。頭痛、眼精疲労、肩周りの筋肉の緊張緩和、自律神経の乱れに対して用いることが多いツボです。筋緊張型頭痛のように、血流を促したい場合に適しています。

頭痛や眼精疲労に効果的なツボ『風池(ふうち)』の位置

足臨泣(あしりんきゅう)

足の甲で、小指と薬指の骨が交わるところから3〜5㎝ほど足首側に上がった凹みにあります。頭痛、目の疲れ、耳鳴り、腰痛などに用いることがあるツボです。偏頭痛の場合は、患部(頭部)を強く刺激をするとかえって症状が悪化することがあるため、離れた場所のツボから東洋医学的にアプローチすることがあります。

セルフでツボを刺激する場合は、心地よいと感じる程度の強さで5〜10秒ほど押すようにし、強く押しすぎないようにしてください。

偏頭痛の緩和に用いられるツボ『足臨泣(あしりんきゅう)』の位置

※本記事で紹介しているツボの効果には個人差があります。痛みが激しい場合や症状が改善しない場合は、決して無理をせず、医療機関を受診してください。

まとめ

頭痛には様々なタイプがあり、原因によって適切な対処法も異なります。今回紹介した内容を参考に、ご自身の頭痛のタイプを知るきっかけにしていただければと思います。

症状が続く場合や、いつもと違う頭痛だと感じた場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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