こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。
先日、子供と近所の公園で思いっきり遊んだ日のことです。夢中になって砂場遊びをしたり遊具で遊んだりしているうちに、気づけば2時間以上外にいました。帰宅してお風呂に入ろうとした時に、鏡に映った自分の腕や首周りを見て「うわ、真っ赤」と声が出てしまうほどの日焼けをしていました。
子供の頃はあまり気にならなかった日焼けも、大人になると「シミにならないか」「肌が老化しないか」と、つい心配になってしまうものです。一方で、外で思いっきり体を動かした日は、なんとも言えない爽快感や、その日の夜はぐっすり眠れる感覚もありました。
今回はそんな実体験をきっかけに、日焼けが体にもたらすメリットとデメリットについて、鍼灸師の視点も交えてお話しします。
日焼けのメリット
・ビタミンDの生成
紫外線を浴びることで、皮膚では体に必要なビタミンDが作られます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康を保つだけでなく、免疫機能や気分の安定にも関わっていることがわかっています。近年は室内で過ごす時間が長い人も多く、適度な日光浴は現代人にとって意外と大切な習慣です。
・セロトニンの分泌と自律神への好影響
日光を浴びることは、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの分泌を促すとされています。セロトニンは自律神経のバランスを整え、気分の安定や夜の睡眠の質にの関わっています。公園で遊んだ日の夜、いつもよりぐっすり眠れたのは、日光を浴びたことに加えて、体を動かしたことによる適度な疲労も重なった結果かもしれません。
・東洋医学的に見る「陽気」を巡らせる効果
東洋医学では、日光は「陽気(ようき)」を補うものとして捉えれることがあります。体を温め、気血の巡りを促す働きがあるとされ、冷えやすい方や、気力が湧きにくいと感じている方にとって、適度な日光浴は「陽気」を補う養生法の一つとも言えます。屋外で体を動かすことは、気の巡りを良くし、心身をリフレッシュさせる効果もあると考えられています。

日焼けのデメリット
・皮膚の老化(光老化)
紫外線は肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、シワやたるみの原因になります。これは「光老化」と呼ばれ、加齢による自然な老化とは別に、紫外線の影響によって進む肌老化として知られています。実際、今回の日焼けのあと、腕の皮がめくれているのを見て「これは肌にとってはすごいダメージだな」と改めて実感しました。
・シミ・そばかす
紫外線を浴びると、肌はメラニンを生成して肌を守ろうとします。これがシミやそばかすの原因になります。一度浴びた紫外線のダメージは、時間差で数年後にシミとして現れることもあるため、「今は大丈夫」と思っていても油断はできません。
・皮膚ガンのリスク
長期的かつ過剰な紫外線を浴びると、皮膚ガンのリスクを高めることが医学的にも指摘されています。特に強い日差しの下で長時間、無防備に過ごすことは避けたいところです。
・東洋医学的に見る「陽の過剰」
東洋医学的には、適度な陽気は体に良いものですが、過剰に紫外線浴びることは「陽が過剰になった状態」、つまり熱がこもりすぎた状態と捉えることもできます。実際、今回のように真っ赤に日焼けした時は、肌がほてり、体全体もなんとなくのぼせたような感覚がありました。これは「熱邪(ねつじゃ)」が体表にこもった状態に近づく、ほてりや炎症といった形で現れると考えられます。

日焼けをしてしまった時のケア
真っ赤に日焼けをしてしまった日、私自身が実践して楽になったケアをいくつか紹介します。
・とにかく冷やす
濡タオルや保冷剤で患部を冷やし、ほてりを鎮める。東洋医学的にも、こもった熱を冷やすことは基本的な対処法です。
・しっかり保湿する
日焼け後の肌は乾燥しやすいため、化粧水や、ボディーローションでこまめに保湿をする。私自身はワセリンをしっかり塗って保湿をするようにしています。
・水分をたっぷり摂る
体表の熱を冷やすためにも、水分補給は普段以上に意識しました。
・無理に擦らない
皮がめくれてきても、無理に剥がさずに自然に任せることが大切です。

上手に日光と付き合うために
日焼けのメリットとデメリットを踏まえると「日光を完全に避ける」のではなく、「上手に付き合う」ことが大切だと感じています。
・長時間の外出時は日焼け止めや帽子、羽織るもので紫外線対策をしつつ、適度に日光を浴びる時間を作る。4ヶ月の子供を抱っこして散歩に行く時は日傘を使うようにします。
・紫外線が強い時間帯(正午前後)を避け、朝や夕方の柔らかい日差しを活用する。
・日焼けをしてしまった日は、その日のうちにしっかり冷やし、保湿でケアをする。
今回の公演のエピソードの通して、日焼け止めを塗り忘れていたことを改めて反省しつつも、外で思い切り体を動かすことの心地よさを再確認できました。
あまりにもだるい、汗が出ない、逆に大量の汗、手足が痺れる、あくび、立ちくらみなどの症状が出ている場合は熱中症の可能性があるので水分補給をして、影に入り体を冷やしましょう。上記の症状がひどい場合は直ちに救急車を呼んで医療機関にかかって下さい。
まとめ
日焼けは、肌への負担というデメリットがある一方で、ビタミンDの生成やセロトニンの分泌、東洋医学でいう、「陽気」を補うといったメリットも持ち合わせています。大切なのは、紫外線を完全に避けることではなく、対策をしながら上手に付き合っていくことだと思います。
次に子供と公園に行く時は、日焼け止めを忘れずに、そして思いきり体を動かして、太陽の恵みも適度に取り入れていきたいと思います。
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