こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。
「ダイエットを頑張っているのに、最近だるくて仕方ない」「生理が来なくなった」「肌がボロボロになった」
施術を受けにいらっしゃる患者さんの中には、こうした不調の背景に、無理なダイエットが隠れていることがあります。「痩せたい」の気持ち自体はとても自然なものですが、その方法によっては、体調を大きく崩したり、かえってやせにくい体になってしまったりすることも少なくありません。
今回は、鍼灸師として臨床で感じてきた「ダイエットで注意してほしいこと」を東洋医学と西洋医学、両方の視点からお伝えします。
極端な食事制限が招く危険性
短期間で結果を出そうとして、極端に食事量を減らすダイエットは、体にさまざまな負担をかけます。
・筋肉量の低下
エネルギーが不足すると、体は筋肉を分解してエネルギー源にしようとします。筋肉が減ると基礎代謝も下がり結果的に痩せにくく、リバウンドしやすい体になってしまいます。タンパク質の重要性は過去の記事で書いているのでそちらをご覧ください。

・ホルモンバランスの乱れ
女性の場合、体脂肪や栄養素が極端に不足すると、月経が止まってしまうことがあります。これは体が「今は妊娠、出産に適さない状態」と判断しているサインでもあり、放置すると骨密度の低下などと雪的な健康リスクにもつながります。
・自律神経の乱れ
栄養素不足や強いストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れ、だるさ、冷え、不眠、イライラといった不調が出やすくなります。
・免疫力の低下
栄養が不足すると、風邪をひきやすくなったり、肌荒れや抜け毛が起こりやすくなります。
東洋医学的に見ると、こうした状態は「気血両虚(きけつりょうきょ)」つまり生命エネルギーである「気」と、体を滋養する「血」の両方が不足した状態と捉えられます。気血が不足すると、顔色が悪くなる、冷えやすくなる、疲れやすくなるといった不調が起こりやすく、これはまさに極端なダイエットの後に見られる状態と重なります。

食事で気をつけたいこと
ダイエット中の食事において、大切にしてほしいポイントをいくつか挙げます。
・極端に品目を減らさない
特定の食品だけを摂る、あるいは極端に品目を減らすダイエットは、栄養バランスを崩しやすく、長続きもしにくい傾向があります。私がダイエットをしていた時は昼食は制限をかけずに、晩ごはんだけ鶏肉とキャベツとゆで卵にしていました。
・タンパク質を意識する
筋肉量を維持するためには、肉、魚、大豆製品など、良質なタンパク質を意識的に摂ることが大切です。私がダイエットをしていた時、1日に摂るタンパク質量が足りていないと思いプロテインを摂るようにしました。
・極端な糖質制限は慎重に
糖質を完全に断つような極端な制限は、疲労感やイライラ、集中力の低下を招くことがあります。まずは間食や飲み物からの糖質を見直すところから始めるのがおすすめです。
・温かいものを取り入れる
東洋医学では冷たいものの摂りすぎは「脾胃(消化器系)」の働きを弱め、巡りを滞らせると考えられています。冷たい飲み物や生野菜ばかりに偏らず、温かい汁物などを取り入れると、消化機能を保ちやすくなります。
・食べる順番や噛む回数を意識する
野菜やタンパク質から食べる、よく噛んで食べるといった工夫は、血糖値の急上昇を抑え、満腹感も得やすくなります。
筋トレを取り入れる理由
「痩せたいなら食事制限だけで十分では」と思われる方もいますが、筋トレを併用することには大きな意味があります。
・基礎代謝の維持、向上
筋肉量が増えると何もしていない状態でも消費されるエネルギー(基礎代謝)が上がり、太りにくい体作りにつながります。
・リバウンドの予防
食事制限だけのダイエットは筋肉が落ちやすく、リバウンドを繰り返しやすい傾向があります。筋トレで筋肉量を保つことは、長期的な体重管理においても重要です。
・血流促進
筋肉を動かすことは全身の血流を促し、冷えやむくみの改善にもつながります。東洋医学に見ても、筋肉は気血を巡らせるポンプのような役割を担っています。
・姿勢や体のラインの変化
体重の数字だけでなく、筋肉がつくことで体のラインが引き締まり、見た目の変化にもつながりやすくなります。
筋トレというと「ハードなトレーニング」をイメージするかもしれませんが、最初はスクワットや軽い自重トレーニングなど、無理のない範囲から始めることで十分です。継続することが何より大切です。次回以降に自宅でできるトレーニングを書いこうと思います。

こんな症状が出たら要注意
ダイエット中に以下のような症状が出てた場合は、一度立ち止まって見直すサインです。
・月経が止まった、または周期が大きく乱れた
・立ちくらみやめまいが頻繁に起こる
・抜け毛や肌荒れが目立つようになった
・強い倦怠感、集中力の低下が続いている
・食事に対する不安や罪悪感が強くなっている
こうした症状が見れる場合は、ダイエット方法そのものを見直すとともに、無理をせず医療機関や専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
ダイエットは、短期間で結果を求めるほど、体への負担が大きくなりやすいものです。東洋医学の視点では、体は食事・睡眠・運動・巡りといった要素が全体としてつながりあっていると考えます。一部だけを極端に削るのではなく、全体のバランスを整えていくことが、結果的に無理なく、長く続けられる近道になります。
もし体調に不安を感じながらダイエットを続けているという方がいれば、一度立ち止まり、ご自身の体の声に耳を傾けてみてください。鍼灸は、そうした体のバランスを整えるお手伝いができる選択肢の一つです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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