こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。
日本は今、梅雨真っ只中ですが梅雨が明けるといよいよ夏がきます。
以前の記事でも書きましたが、私は自転車で通勤しており、昔と今では肌が焼ける感じが違うように感じています。高校時代は野球部だったので、人よりは暑さに耐性はある方だと思っていましたが、それでも最近の夏は厳しく感じています。実際に平均気温は年々上昇しており、夏バテや熱中症になる方もよく整骨院でも見かけます。
患者さんから聞いた話では、最近は多くの学校にエアコンが設置されているそうです。私が小学生の頃は扇風機しかなく、通っていた体育系の高校では「エアコンを使うと体力が落ちる」という理由で使用が禁止されていたことを思い出します。時代とともに、暑さへの向き合い方も変わってきていると感じます。
この記事では夏バテ・冷房病の原因を西洋医学・東洋医学の両方の視点から解説し、鍼灸師である私が実践している具体的な対策を紹介していきます。

夏バテ・冷房病ってなに?
「夏バテ」は聞いたことはある方が多いと思いますが、「冷房病」は初めて聞く方も多いかもしれません。それぞれについて説明していきます。
・夏バテ
西洋医学的に「夏バテ」と言う正式な病名はなく、主に自律神経の乱れによる体調不良の総称として捉えられています。
原因:屋外の暑さと、冷房の効いた室内との激しい寒暖差によって、体温調整を担う自律神経が過剰に働き、疲弊してしまうことが一因とされています。また、汗をかくことで水分やミネラル(塩分・カリウムなど)が失われ、電解質バランスが崩れやすくなります。暑さで消化機能が低下し、食事を十分に摂れなくなることでエネルギー不足に陥り、だるさに繋がるとも言われています。
東洋医学的には、夏バテは「気」と「水」のバランスが崩れ、「脾(消化器系の働き)」が弱った状態と考えられています。
原因:脾は消化吸収を司るとされ、冷たい飲食物の摂り過ぎによって胃腸が冷え、機能が低下することで、エネルギー(気)を作れなくなり、体が重だるく感じられるようになるとされています。また、体内に余計な水分(湿邪)が溜まることで、頭の重さやだるさ、むくみといった症状があ現れることもあります。加えて、暑さそのもの(暑邪)が体を潤す水分(津液)を消耗させるため、疲労感につながりやすくなります。
・冷房病
冷房病は、まだあまり聞き馴染みがない言葉かもしれませんが、最近メディアでも取り上げられることが増えてきました。夏バテと似た症状が出ることもありますが、原因が異なる点がポイントです。
西洋医学的には寒暖差によって自律神経がフル回転し続け、いわば「オーバーヒート」した状態になることが原因とされています。その結果、頭痛、めまい、だるさ、食欲不振などを引き起こすことがあります。この点では夏バテの原因と近い部分があります。
東洋医学では、外からの冷気(寒邪)が体内に侵入することで、体内の「気」や「血」の巡りが滞ってしまうと考えます。特に「血」の循環を阻害される「瘀血」の状態になりやすく、これが筋肉のこりやだるさの根本的な原因になると考えられています。体を温めるエネルギーが不足し、内臓が冷えることで、全身の代謝機能が低下してしまう状態です。

夏バテと冷房病、症状の見分け方
両者は似た症状を伴うことがありますが、次のような傾向の違いが見られつことがあります。あくまで一般的な目安です。
・夏バテ:屋外での活動後にだるさが強く出やすい、汗をかきすぎて水分、ミネラルが不足になりやすい、食欲不振が目立つ。
・冷房病:室内で過ごす時間が長い日にだるさやや冷えを感じやすい、手足の先が冷たい、肩こりや頭痛を伴いやすい
両者が同時に起こっているケースも多いため、無理に区別しようとせず、次に紹介する対策を組み合わせて実践するのがおすすめです。
夏バテ・冷房病を対策する習慣
予防するといっても何をしたらいいか分からないという方のために、私が実際に行っている習慣を紹介します。
①体を冷やさない
クーラーが肌に直接当たると、体温が急激に低下してしまうことがあります。それを防ぐために、私は1枚上に羽織るものを常に用意するようにしています。
昔から「首」とつく部位(首、手首、足首)は冷やさない方がいいと言われています。これらの部位は皮膚の近くを太い血管が通っているため、体表から冷気が当たると、循環している血液そのものが冷やされ、結果的に全身が冷えやすくなってしまうためです。
②汗を出してデトックスする
夏はシャワーだけで済ませがちですが、週末や疲れを感じる時は、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることをおすすめします。入浴には自律神経のスイッチを切り替える効果が期待でき、副交感神経を優位にする助けになります。

③水分・ミネラル補給を意識する
汗で失われるのは水分だけではなく、塩分やカリウムなどのミネラルも含まれます。水だけを大量に摂取すると、体内の電解質バランスがかえって崩れることもあるため、汗を大量にかいた日は、経口補水液やスポーツドリンクなども上手に活用することをおすすめします。

あまりにもだるい、汗が出ない、逆に大量の汗、手足が痺れる、あくび、立ちくらみなどの症状が出ている場合は熱中症の可能性があるので水分補給をして、影に入り体を冷やしましょう。上記の症状がひどい場合は直ちに救急車を呼んで医療機関にかかって下さい。
夏バテ・冷房病に用いられるツボ
私が実際に夏バテや冷房病の方対して施術を行うときに用いるツボを紹介します。
・足三里(あしさんり)
位置は膝のお皿の下、指4本分ほど下がったところにあり、主に胃腸の働きを整える代表的なツボです。
セルフケアするときは心地よいと感じる強さで、5〜10秒ほど押すのを目安にしてください。

まとめ
夏バテ・冷房病は、日々のちょっとした工夫で予防、軽減できることが多い一方、症状が強い場合は熱中症など命に関わる状態につながることもあります。無理をせず、今回紹介した習慣・ツボを少しずつ生活に取り入れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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