美容は五臓から。東洋医学が教える肌、髪、顔つやとおすすめツボ5選

美容

こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。

肌の調子が悪い」「顔色が冴えない」「髪にツヤがないこうした美容の悩みは、スキンケアやヘアケアだけで解決しようとしがちですが、東洋医学では、体の内側にある五臓(ごぞう)の状態が、美容面に大きく反映されると考えられています。

五臓とは肝・心・脾・肺・腎という5つの機能の総称で、西洋医学の臓器そのものというより、体全体を支える働きのまとまりとして捉えられています。今回は、この五臓それぞれが美容とどう関わっているのか、そしておすすめのツボを一つずつご紹介します。

肝(かん)と美容 顔色・目・爪

東洋医学でいう肝は、気の巡りを整える疏泄(そせつ)作用と血を蓄える蔵血(ぞうけつ)作用を担うとされています。

肝の働きが乱れると、次のような美容面の変化が現れやすいとされています。

ストレスによる顔のこわばり、表情のクスミ

目の疲れ、クマ

爪が割れやすい、縦線が目立つ

ストレスが続くと肌がくすんで見えるのは、肝の疏泄作用が乱れ、気血の巡りが滞ることが背景にあると考えられています。

おすすめのツボ 太衝(たいしょう)

場所:足の甲、親指と人差し指の骨が合わさる手前のくぼみにある。

特徴:気の巡りを整え、ストレスによる顔のこわばりやくすみを和らげる助けになるとされています。

心(しん)と美容 顔つや・血色

心は血脈を主り、全身に血を送り出す働きを担うとされています。また、精神活動とも深く関わっているとされています。

心の働きが乱れると、次のような変化が現れやすいとされます。

顔色が青白い、血色が悪い

睡眠の質が低下し、肌の回復力が落ちる

精神的な不安定さが表情に出やすくなる

心は血脈を主り、その華は顔にありという言葉があるように、心の状態は顔つやに直結すると考えられています。良質な睡眠が美肌に重要だと良く言われますが、これは東洋医学的にも理にかなった考え方です。

おすすめのツボ 神門(しんもん)

場所:手首の内側、小指側にあるくぼみにあるツボです。

特徴:心の高ぶりを鎮め、睡眠の質を整える作用があるとされ、質の良い眠りをサポートすることで、間接的に肌の回復力を助けてくれます

脾(ひ)と美容 顔のたるみ・唇の色

脾は消化吸収を担い、食べ物から気血を作り出す働きを持つとされています。この気血が、肌や筋肉に栄養を届ける土台になります。

脾の働きが乱れると、次のような変化が現れやすいとされます。

顔や体全体のたるみ、むくみ

唇の色が薄い、乾燥しやすい

肌にハリがなく、疲れた印象になりやすい

脾は肌肉を主るとされ、筋肉や肌のハリを保つ土台は脾の消化機能にあると考えられています。どれだけ良い化粧品を使っても、脾の働きが弱いと栄養が肌まで届きにくいとされるのはこのためです。

おすすめのツボ 血海(けっかい)

場所:膝のお皿の内側上端から、指3本分ほど上ある。

特徴:血を補い巡らせる作用があるとされ、肌の乾燥やくすみ、たるみが気になる方のよく用いられます。

肺(はい)と美容 肌の潤い・ハリ

肺は呼吸を担うだけでなく、肺は皮毛を主るとされ、皮膚や体毛とも深い関わりがあるとされています。

肺の働きが乱れると、次のような変化が現れやすいとされます。

肌の乾燥、キメの乱れ

毛穴の目立ちやすさ

風邪やアレルギーをきっかけに肌荒れしやすい

肺は乾燥に弱い臓とされ、特に空気が乾燥する季節に肌の潤いが失われやすいのは、肺の状態と関連づけて説明されることがあります。

おすすめのツボ 太淵(たいえん)

場所:手首の親指側、脈を感じる位置にある。

特徴:肺の働きを補うとされ、呼吸を整えるとともに、肌の潤いをサポートする作用があるとされています。

腎(じん)と美容 髪・老化のスピード

腎は生命のエネルギーの根本を蓄えるとされ、骨や髪、そして老化のスピードとも深く関わるとされています。

腎の働きが低下すると、次のような変化が現れやすいとされます。

髪のパサつき、白髪、抜け毛

目の下のクマ、たるみ

肌や体全体の老化を感じやすくなる

腎は髪の華ともいわれ、髪のツヤやハリは腎の状態を映し出すとされています。加齢とともに髪質が変化しやすいのは、東洋医学的には腎の力の変化と結びつけて考えられています。

おすすめのツボ 復溜(ふくりゅう)

場所:内くるぶしの後ろから、指2本分ほど上にある。

特徴:腎の力を補うとされ、髪や肌の老化ケア、慢性的な疲労感にも用いられるツボです。

五臓のバランスを整えるために

美容は、特定の臓だけを整えれば良いというものではなく、五臓それぞれのバランスが保たれていることが理想とされています。

ストレスを溜め込みすぎない(肝を養う)

十分な睡眠をとる(心を養う)

消化に負担をかけすぎない(脾を養う)

乾燥対策と適度な呼吸法を意識する(肺を養う)

冷えを避け、無理をしすぎない生活を送る(腎を養う)

まとめ

美容の悩みは、つい表面的なケアだけで解決しようとしがちですが、東洋医学の視点から見ると、その背景には五臓それぞれの状態が関わってきています。今回ご紹介したツボは、いずれもご自宅で手軽に押せるものばかりです。日々の毛に加えて、ぜひ体の内側からアプローチも取り入れてみてください。

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