小学3年生からの付き合い。花粉症体質を東洋医学の「肺」から考える

健康

こんにちは、鍼灸師のRyosukeです。

私が花粉症鼻炎を発症したのは、小学3年生の頃でした。今思うと花粉症、鼻炎で困っている友人も少なかった気がします。春先になると鼻が詰まって授業に集中できず、くしゃみが止まらず、日によっては目のかゆみが出る時もありました。その中でも就寝時に鼻が詰まって寝つきが悪くなることが一番辛い症状でした。

耳鼻科で検査をした結果、私のアレルギーの原因はスギ、ヒノキ、そしてイネ科の植物であることがわかりました。そのため、春先(スギ・ヒノキの飛散時期)と秋(イネ科の植物が関係する時期)の年2回、症状が特にひどくなります。鍼灸師になった今でも、この体質と長い付き合いを続けています。

今回は、この自分自身の経験を踏まえながら、花粉症・鼻炎の症状を東洋医学の「肺」の観点から捉え、代表的な病証とおすすめのツボについてお話しします。

※これから紹介するツボはあくまで臨床上よく使うツボなので絶対に治るとは限りません。本記事では、私がこれまでの臨床経験や専門学校で培った知識をベースに、現代のセルフケアでも広く活用されている代表的なツボを紹介します。

東洋医学における「肺」と鼻の関係

東洋医学では、肺は鼻に開竅(かいきょう)するとされ、鼻は肺の状態が表れる窓口のような存在と考えられています。また、肺は衛気(えき)という、体を外部の刺激から守るバリア機能のような気を主るとされており、この衛気が不足すると、花粉やほこりといった外からの刺激に敏感に反応しやすくなると考えられています。

花粉症のように、特定の季節に繰り返し症状が出る体質は、東洋医学的に見ると、この肺の防御機能や、体質そのものの乱れと関連づけて考えられることが多くあります。

肺の代表的な病証

肺気虚(はいききょ)

肺の「気」が不足した状態です。衛気の力が弱く、外部の刺激(花粉、寒暖差、ウイルスなど)に対する抵抗力が低下している状態で、風邪をひきやすい、汗をかきやすい、声に力がない、疲れやすいといった特徴も伴います。西洋医学でいう免疫力が低下している状態と似ているところがあります。私自身、子供の頃から鼻炎を繰り返してきことを振り返ると、まさにこの肺気虚が体質に当てはまると感じています。慢性的にアレルギー症状を繰り返す方には、このタイプが多く見られます。

風寒犯肺(ふうかんはんはい)

冷たい風などの「寒」の刺激を受けて、肺の働きが乱れた状態です。透明でサラサラした鼻水、くしゃみの連発、寒さで悪化するといった特徴があります。花粉症の症状が特に冷え込む朝に強く出しやすいという方は、この傾向が関わっている可能性があります。

風熱犯肺(ふうねつはんはい)

「熱」の性質を持つ刺激によって肺が乱れた状態です。鼻水が黄色っぽく粘り気がある、喉の痛みや赤みを伴う、症状が熱っぽく感じられるといった特徴があります。

脾肺気虚(ひはいききょ)

肺の気だけでなく、気を作り出す「脾」の働きも低下した状態です。肺気虚の症状に加えて、食欲不振や軟便、疲れやすさが強く出るタイプで、慢性的にアレルギー体質が続いている方に見られることがあります。

私の場合は、症状の出方(サラサラした鼻水、くしゃみ、目のかゆみが中心で、慢性的に繰り返す)から考えると、肺気虚を土台とした体質だと自己分析しています。

おすすめのツボ

迎香(げいこう)

場所:小鼻の両脇、ほうれい線に近い部分のくぼみ。

特徴:迎香は、その名の通り「香りを迎る」という意味を持つツボで、鼻詰まりや鼻水など、鼻の症状全般に古くから用いられてきた代表的なツボです。花粉症のシーズン、私自身もこのツボを頻繁に刺激しています。鼻の通りが悪いときに押すと、スッと通るような感覚を得やすいのが特徴です。

セルフケアでの押し方

①小鼻の両脇のくぼみに人差し指の腹を当てる

②優しく円を描くように、ゆっくりマッサージする

③5秒押して離すを5回程度繰り返す

④鼻詰まりが強い時は、少し上向きに圧をかけると通りやすく感じることがあります

合谷(ごうこく)

場所:手の甲、親指と人差し指の骨が交わる少し手前のくぼみ

特徴:合谷は「万能のツボ」とも呼ばれるほど幅広い症状に用いられるツボで、特に顔まわりの症状(鼻炎、目のかすみ、頭痛など)に対して使われます。全身の気の巡りを促す作用があるとされ、花粉症のような複数の症状が同時に出るケースに適したツボです。

セルフケアでの押し方

①親指と人差し指の骨が交わる少し手前のくぼみを、反対の手を親指で押す

②いた気持ちいいと感じる強さで押し込む

③5秒押して離すを5回程度繰り返す

④反対の手も同様に行う

レーザー治療を受けてからの変化

長年、症状と付き合ってきた私ですが、去年、耳鼻咽喉科で鼻炎・花粉症に対するレーザー治療を受けました。これは、鼻の粘膜(下鼻甲介)をレーザーで焼いて、アレルギー反応が起こる粘膜表面の反応を抑えるという治療法です。

治療から約一年が経ちましたが、体感としてはっきりとした変化がありました。以前は花粉のシーズンになると、鼻詰まりで夜も眠りにくく、くしゃみも1日に何度も出ていたのですが、この一年は鼻詰まりの程度がかなり軽くなり、くしゃみの頻度も明らかに減りました。完全に症状がなくなったわけではありませんが、日常生活への支障は大きく減ったと感じています。

東洋医学的な体質改善(肺気虚を土台としたケア)と、西洋医学的な治療(レーザーによる粘膜へのアプローチ)は、決して対立するものではなく、それぞれ異なる角度から症状を和らげてくれるものだと、自分自身の経験を通して実感しました。レーザー治療は毎年繰り返し受ける必要がある場合もあるとされているため、今後の経過も見ながら、東洋医学的なセルフケアと組み合わせて付き合っていきたいと思います。

花粉症の治療法は、内服薬点鼻薬舌下免疫療法レーザー治療など多岐に渡ります。ご自身の症状の程度や体質に合わせて、耳鼻咽喉科医とも相談しながら、東洋医学的なケアと上手に組み合わせていくことをおすすめします。

日常生活で意識したいこと

・花粉の飛散量が多い時期は、マスクやメガネで物理的に攻撃されないようにする

・帰宅後は衣類や髭についた花粉を落としてから室内に入る

・冷えは衛気の働きを弱めやすいため、首元や体を冷やしすぎない

十分な睡眠と、脾胃に負担をかけすぎない食事を心がけ、気を作る土台を整える

・症状が辛い時期は、我慢しすぎず医療機関での薬物治療も選択肢に入れる

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まとめ

花粉症や鼻炎は、多くの方にとって季節ごとの悩みの種ですが、東洋医学的には「肺」の状態、特に体を守る衛気と力と深く関わっていると考えられています。私自身、小学生の頃からの長い付き合いの中で症状をゼロにすることは難しくても、体質を整えることや、必要に応じて西洋医学的な治療を取り入れることで、付き合い方は大きく変わってくると実感しています。

迎香や合谷は花粉症のシーズンに手軽に取り入れられるツボです。辛い季節を少しでも楽に過ごすための一つの選択肢をして、ぜひ試してみてください。

はじめまして!整骨院で10年働く鍼灸師Ryosukeです【ブログ始めました】
皆さん初めまして、整骨院で鍼灸師として10年働いているRyosukeです。この度、新しい試みとしてブログを始めてみました!このブログでは鍼灸の魅力とか美容、健康などの内容をゆるーく投稿していこうと思います。今回は鍼灸師とは?私がなぜ鍼灸師に...

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